2014年5月31日土曜日

適正価格と100円の壁


物の値段というのはとても判断が難しいもので、ある人にとっては基準が1000円で、ある人にとっては100円だったりします。

売る側にとって、価格の設定がその商品の命とも言えるはずです。

お客様が良い物だと思って買って頂ける値段はいくらなのか?

商品を作る度に皆でとっても考えます。

 

福祉事業所の作っている商品はその基準がより幅広く、難しいものだと思います。それは一般企業のように売り上げが目的の全てではないということも大きな理由の一つです。商品を販売するのは売り上げを上げる事だけではなく、障害への理解を啓発するためであったり、利用者さんへの仕事の提供のためであったりという、営利だけではない目的も含んでいます。また、陶器のように商品によっては、価格設定が難しい物もあるでしょう。

 

でも、でも、でも・・・・
 

ことさらに低い値段で販売するのは違うと思ってしまうのです

福祉業界(?)には食品販売の100円の壁という定説があり、何でも100円で売らなければ売れないという思い込みがあるようです。

とても良い材料を使い、高い包装材も使用しているおしゃれなお菓子なのに、クッキー1100円、マドレーヌも100円。本当ならもっと高い価格で売らなければならないはずなのに。

 

もう遠慮するのはやめませんか?

原価が売価を上回るのはさすがにないと思いますが、ほとんど儲けがないほどの価格設定は利用者の皆さんにも失礼なのではないかと思います。

売れる喜びを知ってもらっても、毎月の工賃の額が少ないのでは本末転倒ではないでしょうか。

 

堂々とお客様にアピールして、適正価格で美味しいお菓子を買って頂く。

そんな販売を目指して行きたいと思います

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