2013年8月12日月曜日

【お金の使い方】2


前回お金の管理や使い方について書きましたが、皆さんのお金に対する思いや考え方には本当に色々あって、こちらが考えさせられる事がたくさんあります。

10年近く事業をやって来て、本当に今になって初めて、お金の価値の理解に対するギャップに驚かされることが多くなりました。

何故ならこれから私たちのB型事業所というものの定義に「総合支援」というのを基盤にしていこうと決めたのですね。生活というものの基本の中には必ずお金がかかわってくる訳で、そこを避けてはいくら工賃を高くしようと皆で頑張っても、彼らは意味なくこき使われてしまう感ばかり募ってしまうのではないかと思ったのです。

買い物自体は出来るけれどもお金は必ずお札で払い、お釣りがいくらなのかは全く考えず(分からず)に受け取る。10円以下は使いこなせない(バラ銭は親御さんに渡してしまうか、自宅のそこらへんにおいておく)。5円玉が2つで10円と言う認識が出来ないなど。これから自立していきたいと皆希望するのに、お金に対する意識は今一つ希薄なのですね。お金に振り回されるのはいやですが、生活に欠かせない物であることは確かです。

そこで、今、中学生や高校生をお持ちの保護者の皆さまにお願いがあります。ぜひ、彼らにお金の勉強をさせてあげてください。30歳、40歳になって学習するのはご本人にとってもつらく、勉強会や出納帳をつけてもらう度に、「今までこれでOKだったのに、なんで今更こんな事をしなきゃいけないのかなあ」というオーラをひしひしと感じ、つらいだろうなあ・・・とこちらも思いながらやっています。お金がないと困るという事は漠然と知ってはいても、本当に困ったことがないので「何とかなる」と思ってしまう。ですからぜひ、一度でいいので無駄遣いをさせてください。そしてその後決まった額を越していたら補充をしないであげてほしいのです。そのわけが解らなくても、欲しい物が買えないという体験は充分みなさんの糧になるはずです。

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